難聴・補聴器 特集記事

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突発性難聴

最近、「突発性難聴」という言葉を、テレビやメディアで耳にします。タレントさんのインタビューの中で、彼女が突発性難聴になって、大変だったがすぐに耳鼻科で治療したので、完治できたと語られていました。以下の記事は、この突発性難聴について、とても参考になる記事なので、 是非ご一読されることをお薦めします。
突然聞こえなくなる日本経済新聞夕刊 2007年1月30日の記事です。
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ある日突然、片方の耳が聞こえなくなる突発性難聴。ストレスがきっかけで発病する事が多く、患者数は着実に増えている。原因が良く判らず決め手となる治療法もまだないが、放置しておくと一生聴力を失う事になりかねない。異常を感じたら早めに耳鼻科で専門医にみてもらおう。

片耳が突然聞こえなく ストレスがきっかけ?

40代の会社員Aさんは仕事が忙しく精神的にもストレスを感じていた。ある日の午前、勤務中に突然、右耳で耳鳴りをかんじた。「そのうち治るだろう」仕事を続けていると夕方にはめまいも始まった。内科を受診して薬をもらうとめまいは二、三日でおさまったが軽い耳鳴りは続いた。
聞こえづらいので内科の医師に相談、耳鼻科の受診をすすめられた。聴力検査の結果、突発性難聴であることがわかった。

厚生労働省研究班の調査によると2001年の突発性難聴の患者数は約3万5千人で人口100万人当たり約275人。72年4千人、87年1万6千7百人、93年の2万4千人と比較すると、着実に増え続けている。

男女差は無く40〜50代の発病が多いが、20歳以下の若年層や70歳以上の高齢者がなることもある。東京逓信病院の室伏耳鼻咽喉科部長は「ストレスの増加が患者増の要因だ」と説明する。

突発性難聴の原因は不明で確立した治療法はまだない。一般的に「ウイルス感染説」か「内耳の血液循環障害説」のどちらかの立場で治療する。

ウイルス感染説は内耳の蝸牛(かぎゅう)の中の神経細胞がウイルスに感染したと想定したもの。 蝸牛の炎症を抑えるために副腎皮質ホルモンなどのステロイド剤を投与する事が多い。効果が上がらなかった人に対しては「ステロイド鼓室内注入」と言う新しい治療法を試みることもある。

耳の構造鼓膜を通して注射針を鼓室(中耳)にさしステロイドを注入する治療法で、ステロイドが蝸牛と中耳の間の膜を透過して蝸牛に入る。高濃度なステロイドを蝸牛に局所的に入れることができる。
蝸牛の神経細胞に栄養分を送り込む血管に循環障害が起きていると考えるのが血液循環障害説だ。血管を拡張させるプロスタグランジン剤や血流を良くする低分子デキストランを点滴する事が多い。血液中の酸素を多くする高気圧酸素療法や血液の流れを良くする星状神経節ブロックなどの療法もある。

突発性難聴を発病して一ヶ月以上たってから治療を始めると、治療成績はかなり悪くなる。 早期治療が大切で発病後1〜2週間内だと完治する可能性も高い。笠井耳鼻咽喉科クリニックの笠井院長は「突然耳が聞こえなくなったら早めに耳鼻科の診断を受けてほしい」と話す。 患者は発病前に精神的・身体的にストレスや極度の疲労感を感じていることが少なくない。治療と並行して十分な休養をとることも早く回復するにはとても重要だ。

こんな場合に突発性難聴の可能性がある

*何の前触れも無く突然片方の耳が聞こえなくなった。
*耳鳴りが難聴の発生と同時、または前後に起きる。
*めまいや吐き気、嘔吐をともなうことも。めまいは繰り返す事はない。
*発病前に寝不足や多忙な生活が続き、肉体的・精神的に疲労が溜まっている。

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いかがですか?いかに早く治療するかが重要です。耳鳴りを軽く考えて放置することのないように、 耳が変だと思ったら一日でも早く耳鼻咽喉科の診察を受けましょう。最近はイヤホンで音楽を聴き続けている方も多いので、この突発性難聴を疑ってみるべきです。

突発性難聴に関しては、こちらのページにも記載しています。

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