顔絵
ハチミツが身体によいと言われ続けて、人間の歴史の中でも世界中であちこちで文献にも 記されています。ではハチミツの何が良いのでしょうか、いまだに判っていない事も多いのですが、少しでも神秘の食品ハチミツを調べてみたいと思います。


ハチミツとはまったく別の物質ローヤルゼリー

ローヤルゼリーは日本語では王乳といい、生まれてから三日目から十二〜三日までの働き蜂の咽頭腺という器官から分泌される乳白色の粘液のことをいいます。

勘違いしている人が多い様ですがハチミツとは全くちがったものです。

しかし蜜蜂の育児には欠かせないものですし、ローヤルゼリーの働きで同じ受精卵から働き蜂と女王蜂を区別するという不思議な働きがあります。しかしこのメカニズムはまだ良く判っていません。

しかしその観察から、女王蜂になる幼虫は有り余る量のローヤルゼリーを与えられて育つのに比べて、働き蜂の幼虫には蜜や花粉の混じった物が与えられます。いうなれば女王蜂は栄養過多のメス蜂で、働き蜂は栄養不良のメス蜂なのです。女王蜂は生まれてくると働き蜂から、直接口移しでローヤルゼリーが与えられそれが驚異的な産卵のエネルギー源になります。また女王蜂の寿命は平均して働き蜂の40倍と驚きの差があることも判っているのです。

この蜜蜂の社会に無くてはならないローヤルゼリーは総合栄養剤ともいえる成分で、生物の生育には無くてはならないタンパク質が豊富で、ミネラルもバランスよく含まれ、ビタミンB群が特に豊富でアミノ酸も17種類が含まれ、中でも素晴らしいのは生物に無くてはならない必須アミノ酸が、全て含まれていることです。

しかし現在でもローヤルゼリーには未知の物質が含まれていると信じられています。

ローヤルゼリーに含まれるビタミン

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ニコチン酸・パントテン酸・ビオチン・イノシット・ 葉酸

ローヤルゼリーに含まれるアミノ酸

アラニン・*アルギニン・アスパラギン酸・シスチン・グルタミン酸・グルタミン
グリシン・*イソロイシン・ロイシン・*リジン・*メチオニン・*フェニルアラニン
プロリン・セリン・タウリン・チロシン・*バリン・*トリプトファン・*ヒスチジン
*印は必須アミノ酸
すばらしい!

ローヤルゼリーに新たな発見物質

●類パロチン
パロチン(唾液腺ホルモン)によく似た物質で老化予防に効果が有るのではと考えられています。

●10ヒドロオキシデセン酸
ガンの発生を予防する効果が有るといわれていますが、発生してしまったガンを治す効力はありません。

ローヤルゼリの健康効果

どのような効果があって、健康によいとされているのでしょうか。

  • ・老人の栄養状態の改善
  • ・神経症の諸症状の改善
  • ・コレステロール値を下げる
  • ・血圧を正常に戻す
  • ・栄養不良の改善
  • ・術後の体調回復
  • ・制ガン効果
  • ・老化予防

ローヤルゼリーの摂りかた

一日の摂取量の目安は200〜500ミリグラムが適当でしょう。

そしてハチミツと一緒に摂ると、胃液で分解されにくくなるのでこのようにして摂るのが良いようです。時間としては朝の空腹時が最も効果的のようです。

ローヤルゼリーは即効性はありませんので長く続けることで、根本的な改善が現れます。そして新鮮な生の物が最も有効ですので、粉末に加工されている物などはその効力が落ちるようです。ローヤルゼリーは金属に触れると化学変化を起こしますので、金属製のスプーンなどは避けてください。


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ハチミツの栄養と働き

食品としてのハチミツ

ハチミツのアレコレ

参考文献

ローヤルゼリー

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