ハチミツが身体によいと言われ続けて、人間の歴史の中でも世界中であちこちで文献にも
記されています。ではハチミツの何が良いのでしょうか、いまだに判っていない事も多いのですが、少しでも神秘の食品ハチミツを調べてみたいと思います。
蜜を採集しているハチについて
昆虫である「蜂」、花の蜜を集めてくれるミツバチについて知りたい、知っておきたいことを書いておきます。
「セイヨウミツバチ」と「ニホンミツバチ」
いま全国で蜂蜜を採っている蜜蜂は、ほとんど全て西洋蜜蜂なのです。
明治以降、西洋蜜蜂が導入されると、日本蜜蜂に比べて採蜜能力が高いために、瞬く間に養蜂家に広がり現在に至っています。ところが最近、日本蜜蜂には西洋蜜蜂にはない多くの能力や特長がある事がわかってきました!
生態系を守る意味でもまたバイオテクノロジーの研究の面でも保護、育成が重要になってきています。日本蜜蜂の特徴として以下の項目があげられます。
- 1、低温でも活動性がある。
- 2、ダニ寄生の害がほとんどない。
- 3、チョーク病の発生がほとんどない。
- 4、アメリカフソ病の発生がない。(ただしハチノスツヅリガには抵抗力が弱い)
- 5、性質がおとなしく、やたらに刺さない。
- 6、プロポリスを集めない。(巣がねばらない)。
- 7、天敵のスズメバチに対して、効果的な防衛法をとる。
- 8、キンリョウヘン(ランの一種)の花に分封群もあつまる。
- 9、巣が非常に柔らかい。
以上の特長は養蜂家にとって有意義な事のようですが、正直我々食べる側の人間には、「だからなんなのだ?」という感想ですね。(苦笑)
ハチの違いによるハチミツの違い
では日本蜜蜂が集めた蜂蜜には、どんな西洋蜜蜂の蜜とは違いがあるのでしょう。
日本蜜蜂の蜂蜜は、蜂の習性と独特な採蜜法で色々な花の蜜がブレンドされた状態で蓄えられているので、百花蜜と呼ばれるタイプがほとんどです。
西洋蜜蜂のようにシーズンによって、一種類の花から集中して集めるのが苦手なようですね。江戸時代の文献には百花ノ精と賞賛されているそうです。
そして蜂蜜を取る時に巣がもろいので巣ごと掻き出して中にあるローヤルゼリー・花粉・蜂の子・蜂ろうなど全てを、生の状態か、もしくは火入れをして、粗めのアミでこすのが一般的な方法でした。
それだけに栄養豊富でコクがあり滋養豊富だったそうで、古くから限られた人の民間薬や栄養食として珍重されてきました。
ほかに、蜂の子やローヤルゼリーの混ざらないさらっとしたタレ蜜という技法も昔からあるそうで、濃厚なコクのタイプとさらっとしたものがあったわけですね。
ニホンミツバチを飼う
ならば、日本蜜蜂を飼育してみたい!という方がいらっしゃるかと思います。実は盛岡に日本在来種みつばちの会という団体があって、広く会員を募集していますので、興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょう。
全くのしろうとでも気楽に入会できるようです。特に会員資格などはないそうです。小中学生の夏休みの課題テーマにいかがでしょう。
日本在来種みつばちの会のホームページ⇒コチラ
※日本蜜蜂の情報は日本在来種みつばちの会のホームページを参考にさせていただきました。