飲み水・なび 安全な飲み水 水道水と浄水器の水とミネラルウォーター 

飲み水のことは、ちょっとは知っておかねばなりません
Know a little bit more about drinking water

浄水器と併用するときや、外出時など携帯するにはボトルウォーターは必須アイテム。ミネラルウォーターには水質による基準があります。

ミネラルウォーター

ひとくちにミネラルウォーター、といっても4種類に区別されてます。
1990年に農林水産省が発表したミネラルウォーターのガイドラインを見てみましょう。

ミネラルウォーターのガイドライン
ナチュラルウォーター 沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理をしていない水
ナチュラル
ミネラルウォーター
ナチュラルウォーターの中でも、ミネラル分が天然の状態で溶け込んでいる水(地下でで滞留又は移動中に無機塩類が溶解した物・鉱水・鉱泉水等)
ミネラルウォーター ナチュラルミネラルウォーターを原水に、ミネラルの調整   を人為的に行った水(複数の原水の混合・ミネラル分の調整・ばっ気・オゾン殺菌・紫外線殺菌等
ボトルドウォーター 上の三種類の水以外で、処理方法の限定が無い飲用できる水(原水は水道水など飲用できれば何でもよい)

こうして見ると水道水もパックに詰めれば、ボトルドウォーターとなりミネラルウォーターと呼んでも差し支えなくなります。

ただ市販されているもののほとんどがここで言う所のナチュラルミネラルウォーターです。しかし厳密な成分の定義はないので、特定の場所で汲み上げた地下水なら、おおむね当てはまります。極端なはなし、ミネラルが入っていなくてもミネラルウォーターと呼ぶことが出来るのです。

有名なミネラルウォーターの水源は六甲山のふもとの住宅地の一角(神戸市)にある地下100メートルの井戸からくみ出していますし、また南アルプスの天然水は山梨県のウイスキー蒸留所地下70メートルから汲み上げています。要するに井戸水なのです。

国産と輸入品の違い

国産と輸入品とはどこが違うのでしょうか。
一般的に市販されているものを、 おおまかに区別してみますと・・・

国産と外国産の違い
  水の硬度 ミネラル分 殺菌処理
国産 軟水・水道水とかわらない 少ない ほとんど加熱殺菌している
外国産 硬水・硬水に近い 多い フランス製は全く殺菌・除菌していない*
*そのかわりに水源の周囲を環境保護区にして水質保全をしている  

そこではたしてミネラルウォーターはおいしいかどうか、石川県生活科学センターがミネラルウォーター10銘柄と水道水、それから湯冷ましの水を消費者50名によってきき水をしたところ、はっきりした差が出ない事がわかりました。
石川県のように水源がきれいな水道水が多い地域では水道水を10〜15度に冷やしたら、ミネラルウォーターとほとんど差がつかないのでした。当たり前ですね。

ミネラルウォーター

外国ではミネラルウォーターに様々な厳しい基準が設けられていますが、日本では採取日時、水質、品質管理の基準や規制がなくて、メーカーや業界が自分たちできちんとしますからと言うのを信用するしかないのです。まだ水道水の方が法的にしっかり規制されていて安心だ、と言う声もあります。

女子栄養大学・短大研究グループによると、調査した30銘柄のミネラルウォーターのうち15銘柄から少量のトリハロメタンが検出されたということです。トリハロメタンと言えば水道水と、思っている人がほとんどだと思いますが、 いったいどういう事なのでしょうか?水道水を使ってミネラルウォーターを作っているのでしょうか。不思議な事ですが検査した半分から検出されたと言う事は、不気味な感じです。