サルコペニア肥満

見た目はスラリでも危ない肥満がサルコペニア肥満

「サルコペニア」は、“加齢性筋肉減弱症”という状態を意味します。加齢とともに筋肉量や機能が低下する現象のことを言います。

そして「サルコペニア肥満」とは、通常の“肥満”とは異なり、“サルコペニア肥満”は筋肉が衰えたところに脂肪が蓄積する肥満です。

骨や関節、筋肉などが衰えることで歩行能力が低下し、ロコモティブシンドローム状態になり、糖尿病や高血圧などの 生活習慣病になるリスクが高くなります。見た目でわかりにくいので、メタボより危険といわれています。

メタボとの違い

<メタボリックシンドローム>

  • *内臓脂肪型肥満
  • *高血糖・高血圧・脂質代謝異常のうちの2つの症状

<サルコペニア肥満>

  • *肥満
  • *筋肉量の低下

大きな違いは「筋肉量」の部分です。サルコペニア肥満はメタボとは違い、間違ったダイエットを行うことでも発生する可能性があります。
脂肪を減らせず筋肉が減って一見体重が落ちますが、体力が低下しまた、筋肉が減るので基礎代謝が落ちてしまいます。2つの病気の共通点は、生活習慣病のリスクを高める点です。

筋肉量チェック

<チェック方法>

  1. 1.椅子にしっかりと腰掛ける
  2. 2.片足で立ち上がってみて、スムーズに立ち上がれればOK

どちらか片方で立ち上がれない足があった場合、筋肉量が低下している可能性があります。
スムーズに立ち上がれる目安の年齢は30代まで。
30代で立ち上がりにくい場合は、現状のままでは、年を重ねるごとに筋肉が落ちる可能性が高いでしょう。

カロリー制限のダイエットだけは危険!

肥満を予防するために、食事制限をしている女性も多いはず。しかし、サルコペニア肥満の場合、カロリーを気にするだけでは 予防することができません。運動を行わず、食事制限だけを行った場合、筋肉が先に衰えてしまい、脂肪はそのまま体に残ってしまう可能性があります。

ダイエット直後は体重が減り、やせた気分になりますが、体脂肪は下がっていないため、サルコペニア肥満を招きやすくなります。さまざまなダイエット法で体重を減らすことだけに注力していると、ツケが回ってきます。

予防には運動が一番

サルコペニア肥満の予防と解消には、スクワットや腕立て伏せなどの“レジスタンス運動”が効果的、筋肉は加齢とともに徐々に衰えていくため、意識的にトレーニングを行いましょう。

おすすめなのは、 “スクワット”と“もも上げ運動”。
じっくりと時間をかけて動かします。素早く動く方が効果がありそうな気がしますが、実はじっくりと動く方が筋肉をしっかりと動かすことで鍛えられます。「筋肉が動いていることを意識しながらやる」これは大事なポイントです。

そしてタンパク質をしっかり摂る

筋肉の成長と修復に欠かせないアミノ酸を多く含む、“タンパク質”をしっかりと摂ることが必要です。

アミノ酸を多く含む食材である、鶏肉、牛肉、牛乳、豚肉、鮭、卵などを、意識的に摂るようにしましょう。※皆さん勘違いのカロリー神話に毒されていますが、タンパク質を食べても脂肪が付くことはありません。肥満になる、おおもとは糖質(炭水化物・糖分)の摂りすぎです。糖質制限食はサルコペニア肥満予防に有効です。
牛肉のイラスト真鯛のイラスト

一見目立たない肥満だからこそ、気付きにくく、生活習慣病を引き起こしやすくなってしまいます。筋肉が衰えはじめる25歳を超えると、筋肉量が徐々に減り、サルコペニア肥満の発生頻度が高くなります。普段から早く歩く事を心がけ、筋肉を使うことを当たり前の身体にしましょう。

急激なダイエットは避けて

いまさらながら、痩せていても、ぽっちゃりの人も、BMIだけでなく、体脂肪測定や筋力測定してトータルにボディ管理しなくてはいけませんね。ダイエット強迫観念にとらわれてダイエッターとなってしまった人は、まず自分の身体を点検・見直すことから始めてください。

栄養機能食品で食生活をサポートする

体重管理する際には、食生活を見直して改善していくわけですが、サプリメントで毎日補給したほうがいい場合があります。体質改善は、一朝一夕では難しく毎日続けることが大事、結構たいへんです。

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