夜間頻尿で血液ドロドロ

睡眠時無呼吸症候群による頻尿

夜間頻尿は心不全や脳卒中の前触れのことがあり、非常に危険です!前立腺肥大や過活動膀胱はちゃんと治療すれば、すぐに改善します。問題なのはそれ以外の原因による夜間頻尿なのです。

まず多いのが、睡眠時無呼吸症候群による頻尿です。
これは寝ている間に呼吸が止まって、再開したときに急激に心拍数があがり、無呼吸時の酸素不足を補う為に心臓が大量の血液を全身に送り出そうと過大に活動します。

すると血流が一気に増えるので、心臓から「血液を減らすように指令する成分の物質」が分泌されて、血液の水分が急激に尿になり、寝ているにもかかわらず夜間に尿量が増えて頻繁にトイレにいくことになります。

無呼吸とたびたびの排尿で、満足な睡眠がとれずに体に重大なストレスが蓄積された結果、血圧の乱高下によって動脈硬化を引き起こす。つまりは、夜間頻尿で血液がドロドロになり、心筋梗塞や脳梗塞・脳出血を引き起こすことになるのです。始まりは夜間頻尿でしたが、その裏に深刻な恐ろしい原因が隠れていたのです。

首周りが太くなっている人

おじさんの絵

睡眠時無呼吸になりやすい人にはタイプが見られます。睡眠時無呼吸症候群は、多くの人が首周りの肥満による脂肪の蓄積で気道が寝た姿勢の時に、圧迫されて塞がってしまい起こります。

メタボで首周りが太くなっている人は、たとえ完全な肥満体でなくとも、非常にヤバい。普段から家族にいびきがうるさい※と言われている人は、ぜひ病院にいって診断を受けましょう。
※飲酒が過ぎた場合との違いもありますが、不安は取り除いておきましょう。

心不全予備軍となる女性の頻尿

もう一つ重大な夜間頻尿に隠された症状が心不全予備群です。

特に多い前兆現象が中高年女性に多い「足の浮腫(むくみ)」です。これは心臓の機能が衰えて、足に血液やリンパ液が昼間に滞留してしまい、夕方になると靴下のゴムでブヨブヨな状態が露わになります。十分に血液やリンパ液が循環していないからです。

これは心臓が肥満や運動不足で、衰えているからです。そして就寝しますと心臓と下半身はほぼ並行になり、滞留していた血液やリンパ液が一気に上半身に押し寄せます。すると心臓に一気に負担がかかり、血液から水分を濾過して血液量を減らすように指令が出ます。当然睡眠中に膀胱におしっこが急増するので、夜間に4回5回とトイレに立つことになります。

そればかりでなく睡眠が満足にとれないストレスが、さらに心臓に負担をかけてその機能を低下させるために冬場で起こりやすいヒートショックなどで突然死という致命的な結果になりうるのです。

心臓の負担を減らしてあげることが大事

これらの症状を未然に防ぐためには、まず自分の年齢を意識して、若い頃のままの食事の量を減らし中年太りを解消する。これが心臓の負担を増やさない事が一番でしょう。

そして何よりも大切なのは、自分の基礎代謝が「年齢とともに確実に落ちていること」をはっきり自覚する事。そうです、気の向くままに食べているお菓子や果物は、確実に肥満の元です。さびしいけど…。

重複しますが、昼間の頻尿は、過活動膀胱や前立腺肥大、膀胱炎などの一時的原因が元になるので、しっかり治療すれば改善します。怖いのは夜間の頻尿が二次的な重大な症状が隠れている危険性が高いと言う事です。速やかに病院で検査を受けて、治療してください。

その上で血液と血管を健康に保つことが、様々な循環器の病を防ぐ元になるのです。

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