認知症

認知症ではないかと疑う

認知症になると自分を認識できなくなります。「最近、物忘れがひどくて困っているんだよね」という中高年の言い回しをよく聞きますが、まだ自分で物忘れの認識があるうちは、まだ認知症ではありません。

  • アルツハイマー型認知症
  • 血管性認知症
  • レビー小体型認知症

これが日本における3大認知症といわれています。徐々に進行していくアルツハイマー型が半分以上を占めます。

認知症の種類によって、症状の現れ方や治療方法が異なりさまざまです。ボケ方も、生活環境でまったくちがってきますので、本人ではなく、家族や周りの人が「おかしい」と気づいてあげなければいけません。

放置せず、早い段階で診断を受けて、適切な治療を開始することが、本人のためであると同時に介護やお世話するかたにとっても大切です。戸惑いや受け入れがたい感情が治療を遅らせる原因となったりします。

高齢者は、「うつ病」と「認知症」の違いがわかりにくく、または合併した症状の場合もあります。

老化による脳の働きが低下する認知症は、増えつつあり家族の心理的・経済的な負担は大きく、深刻な社会問題のひとつです。血管の障害で起こる認知症は、予防と治療が可能なのでアンチエイジングに取り組みましょう。

治療が困難な認知症

残念なことですが、根本的な治療が難しいとされる認知症は、次の3種類です。

    1. アルツハイマー型認知症
    2. レビー小体型認知症
    3. 前頭側頭型認知症

これらは、変性疾患と呼ばれ、脳の神経細胞の数が徐々に減少する病気です。治療は困難ですが薬によって進行を遅らせることができます。特に、アルツハイマー型は女性に多く10人に5-6人、認知症全体の半分を越えています。

しかし、根本的治療が無理でも、偏食などは、脳の活性化にブレーキをかけます。緑茶やビタミンC・Eなどの抗酸化作用のある食品をバランスよく食事で摂ることは予防になります。

脳の働きは、まだ完全に解明されていません、食事で口から何を食べるかは大切で、全てに関わってきます。

予防や治療が可能な認知症

単なる記憶障害(もの忘れ)とは違う、加齢とともに脳の働きが低下する『認知症』、これはアンチエイジングという側面からも予防や治療が可能なタイプがあります。

血管性認知症
  • 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などが原因で起こる
  • 脳卒中を発症し後遺症(歩行障害・言語障害)が多くみられる、仕事・作業の手順がわからなくなる
  • 脳卒中を繰り返すたびにボケが悪化する
  • 脳卒中の再発予防により進行を抑制できる

血管性認知症は、男性に多くみられ年代も中高年からと比較的早いのが特徴です。

認知症全体の20%近くになりますが、いいかえれば、約5人に1人は、進行を遅らせたり改善できたりするということです。
※脳卒中後のうつ病発症される方も増えてきていますので、認知症との違いは、専門医に早く相談しましょう。

まだ若いからといって、油断せずその違いを知って、認知症の予防に努めましょう。
世間一般で、レシチン、オメガ3(DHA・EPA・α-リノレン酸)、イチョウの葉、フェルラ酸(米ぬかから抽出された天然のポリフェノール)などの成分がよいとされていますので、サプリメントのCMなどで見聞きされたことがあるでしょう。

他の治療ができる認知症

『正常圧水頭症』_脳室が拡大して起こる(脳外科手術で治療できる)
『慢性硬膜下血腫』_頭部外傷で頭蓋骨と脳の間に血液がたまる(脳外科手術で治療できる)
『甲状腺機能低下症』 _甲状腺の働きの低下で起こる(補充する治療で改善)
があります。

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