脳梗塞

こんなに違う 脳梗塞の種類

どろどろ血液

「脳梗塞」は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血のかたまり)が詰まったりして脳に酸素や栄養が送られなくなるために、脳の細胞が障害を受ける病気です。

脳梗塞は詰まる血管の太さやその詰まり方によって3つのタイプに分けられます。 脳梗塞は再発しやすく、五年以内に三人に一人が再発しています。これは、家族や周りの方も充分留意しておかねばなりません。再発は、文字通りなりやすいから…。

ラクナ梗塞

【小梗塞】 脳に入った太い血管は、次第に細い血管へと枝分かれしていきます。この細かい血管が狭くなり、詰まるのがラクナ梗塞です。日本人に最も多いタイプの脳梗塞で、主に高血圧によって起こります。ラクナは「小さなくぼみ」という意味です。

アテローム血栓性脳梗塞

【中梗塞】 動脈硬化(アテローム硬化)で狭くなった太い血管に血栓ができ、血管が詰まるタイプの脳梗塞です。動脈硬化を発症・進展させる高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病が主因です。

心原性脳塞栓症

【大梗塞】 心臓にできた血栓が血流に乗って脳まで運ばれ、脳の太い血管を詰まらせるものです。原因として最も多いのは、不整脈の1つである心房細動。ミスターG・長嶋茂雄氏を襲ったのも、このタイプの脳梗塞です。

脳梗塞のリハビリ・再発予防

おじさんの絵

入院中のリハビリテーションは、なるべく早く始めることが重要です。リハビリテーションは、後遺症の残る患者さんに対して、日常生活の自立と、早期の社会復帰を支援することを目的としています。

後遺症を少しでも軽減して、可能な限りもとの生活に戻れるように、なるべく早い時期から体を動かす訓練を開始します。

早期リハビリテーションは、機能回復をさまたげる廃用症候群の発生を防止するために行うものです。病状が安定すればできるだけ早期(入院翌日)から、「急性期」リハビリテーションを開始します。

廃用症候群(寝たきりになる)とは・・・

  • 筋肉が萎縮してしまう。(痩せ細ってしまう)
  • マヒした手足を全く動かさないでいると、関節が変形して固まってしまう。
  • 床ずれができてしまう。
  • 骨がもろく折れやすくなる。
  • 身体を起こしたときに低血圧になる。
  • 栄養障害がおこります。

脳卒中になったらどの程度回復するのでしょうか。

発症後1年以内に約2割の方が亡くなられます。生き延びた方の約7割は自分の身の回りのことができるようになります。あきらめずに、リハビリテーションによって機能回復をめざしましょう。

脳卒中後の回復は個人差がありますが、普通、最初の数ヶ月で著しく回復し、その後、半年くらいまで緩やかな回復が続きます。発症後半年をすぎると回復はさらに緩やかになります。

回復が頭打ちになってきても、なんらかの形でリハビリテーションを続けてください。寝たきり、自宅での閉じこもりを続けていると、体の動きが全体的に弱ってきます。病院だけがリハビリテーションの場ではありません。

デイサービスやデイケア、そして日常生活そのものがリハビリテーションの場です。後遺症が残っても、それで人生が終わるわけではありません。患者会の活動などに参加して、少しでも生きがいのある生活をめざすことが重要です。

脳梗塞はどのような原因で起こるのですか

脳梗塞が起こりやすくなる原因(または危険因子)となるのは、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満といった生活習慣病や心臓病、喫煙などです。生活習慣病や喫煙は、脳梗塞の下地となる動脈硬化を促進します。

また、脈数が異常に速く不規則になり、 動悸やめまいなどの症状がでることもある「心房細動」という病気があると、心臓に血栓(血の固まり)ができやすく、それが脳に飛んで脳梗塞を起こしやすくなります。

再発しないための食生活

食事について、食材について、感心をもたずに好きなもの、肉食中心で野菜をあまり摂らずに油っぽいメニュー、こんな食生活を続けて、脳梗塞を発症した人の多くが、いつからか生活習慣病に関係する症状になっている方が多いですね。糖尿病・高脂血症・高血圧が三大危険因子です。肥満もすべての引き金になるので、体重を落とす努力も必要です。

それと共に絶対必要なのが減塩ですね。血圧を下げるために絶対はずせないポイントです。

循環器系の症状を持っている皆さんがほぼ共通している事が、カロリーの取り過ぎです。一度日常口にする全ての食品のカロリーを、チェックしてみて下さい。必ずビックリすると思います。

こんな食品でこんなにカロリーが高いのか、甘くて美味しいスイーツもビックリするようなカロリーの値です。スポーツドリンクも侮れません。一日必要なカロリーが食事以外のもので、ドンドン積み重なりますよ。そうすると満足な食事が食べられなくなります。

たとえば大福は235kcal、クリームパン305kcal、ドーナッツ387kcal、アップルパイ304kcal、ビスケット432kcal、ポテトチップス554kcal、チョコレート557kcal、シュークリーム245kcal、といった数値です。

一日のカロリーを1600kcalとすると、お菓子で三分の一近くのカロリーになってしまいます。

それからフルーツもビタミン・食物繊維など身体に良いものが含まれているけれどもこれが、けっこうカロリーが高いんですよ。あの美味しい甘さがネックになりますから、食べ過ぎはいけません。なしは43kcal、はっさく45kcal、メロン42kcal、いちご34kcal、りんご54kcal、など。

脳梗塞や動脈硬化を防ぐ食事の代表的なものは、ごはん、魚、大豆製品、野菜、海藻などの日本で古来より伝わるメニューとされ、加えて多種多様な食品をバランス良く摂取することも重要です。

そして季節の旬の食材を意識してみるのも、食生活を考える上で大切なことだと思いますね。冬にきゅうりやトマト食べるなんて、石油を食っている様なものでしょう。

脳梗塞の他に、動脈硬化を防ぐ意味で食物繊維は十分に摂ることが望ましく、根菜やきのこなどに多く含まれ、コレステロールを吸着し、体外に排出してくれる不溶性食物繊維も摂り入れたい成分の一つでしょう。

海藻やこんにゃく、果物などに多く含まれる水溶性食物繊維は、コレステロールや中性脂肪の合成を防いだり、腸管での糖質吸収を抑える機能も持つ話題の食材です。

抗酸化物質であるビタミンCやE、ベータカロチン、ポリフェノールなどはコレステロールの悪玉化を防ぐ機能を持ち、脳梗塞の予防に効果的とされます。

脳梗塞などの虚血性脳血管障害の危険性が低下するという研究結果から注目されるのが葉酸、多くの野菜に含まれます。それにビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などで、豚肉などに多く含まれます。

これらの栄養素は活性酸素の活発化に関係があり、動脈硬化発症も左右する血液中のホモステインの産生を抑える働きを持ちます。

ミネラルは体内のバランスを調整し、高血圧を防ぐ働きや心筋や平滑筋の収縮や刺激伝導系の調節に影響力を持ちます。色々な野菜を食べることによって、まんべんなく取り入れましょう。

血液サラサラのイメージイラスト

そして最近注目されている成分が硫化アリルです。たまねぎを切るとツーンときますね、あれなんです。にんにく・にら・らっきょう・玉ねぎ・長ネギ・青ネギ・エシャロットなどに含まれます。硫化アリルには血液をサラサラにする作用と、血中の脂質を下げる作用があります。

とは言ってもこれまでの食生活を、ガラリと変えるのは並大抵の事ではありません。家族の協力も欠かせませんが、何よりもご自身の自覚と強烈な覚悟が必要で脳梗塞は再発しやすい病気です。

特に発症後一ヶ月での再発が多く、1年以内には約10%が、5年以内には約30%の人が再発していると言われています。これは言い換えれば、 脳梗塞が発症した後、5年以内に再発する人が3人に 1人いるということになります。だからこそ日々の食生活が大切なんですね。

さらに皆さんを強力にサポートのが栄養機能食品(サプリメント)を、活用するのは大事なことです。

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