顔絵
ハチミツが身体によいと言われ続けて、人間の歴史の中でも世界中であちこちで文献にも 記されています。ではハチミツの何が良いのでしょうか、いまだに判っていない事も多いのですが、少しでも神秘の食品ハチミツを調べてみたいと思います。


ハチミツの成分 その1

1.多彩な栄養素

ハチミツの成分で最も多いのはブドウ糖と果糖で、そのつぎが水分ですがその外にも糊精・ショ糖ミネラル・ビタミンがふくまれ、それぞれが様々なハチミツの中で微妙な役割をはたしています。そのなかでハチミツらしさを作り出している成分は主にブドウ糖・果糖などの糖分で、これに対して無機酸や有機酸、ミネラルなどはそのバランスでレンゲ蜜らしいとか、ソバ蜜らしいといった種類の違うハチミツの個性的な特徴を構成する要素として、はたらいています。

そのほかにハチミツには極僅かなアミノ酸類や酵素も含まれていますが、その個々の働きは解明されていないものが多く、ハチミツとしての働きのメカニズムにどのように関わっているのか不明な点がまだ多いのです

2.飲めばそのまま吸収

ブドウ糖と果糖のことを転化糖と言いますがこれは、ショ糖が酵素によって分解されて
より単純な糖類に転化したものだからです。この様な糖類を単糖類ともいいます。ショ糖などの多糖類に比べると構造が単純で、ブドウ糖も果糖もこれ以上分解される事がないので、飲むと短時間で腸から吸収されて血管の中に入り込みます。

ブドウ糖も果糖も炭水化物で脂肪・タンパク質と共に三大栄養素ですが、この様な特徴からブドウ糖・果糖は炭水化物の中で、最も合理的な栄養源であることが明らかです。

つまり米や麦などの澱粉は、体内で分解されていくつかの成分になった後にやっとブドウ糖になります。砂糖も分解する過程を経てやっとブドウ糖になります。そこには胃腸の働きが欠かせませんが、ハチミツの主成分のブドウ糖と果糖は始めから成分が腸で吸収するかたちなのでそのまま吸収されて胃腸の負担になりません。病気で体力が衰えて食欲もない病人にブドウ糖を点滴するのはこの特性を生かしたものです。

3.ブドウ糖の働き

吸収されたブドウ糖は血管を通って肝臓に運ばれて、大部分はグリコーゲンになって蓄えられます。また一部は肝臓をすどうりして血液を介して筋肉の中でグリコーゲンになって利用されます。また血液中のブドウ糖のことを血糖といいますが、正常な人の濃度は一定で血液100ml中に80から100mgと言われています。

この血糖値が極端に低下すると、人は死んでしまいます。普通の軽作業で1時間に平均で15から16gのブドウ糖を常に燃焼していると言われますが、激しい運動をした後には血糖値は極端に下がり、最悪の場合は死んでしまう事もあります。これは肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンが激しい運動によって消費されるので、極度に血糖値低下した場合には肝臓のグリコーゲンがブドウ糖に分解されて血液中にもどって、血糖値の低下を補うような緊急処置もはたらく事があります。

ですから激しい運動の前には前もって炭水化物をたっぷりとってグリコーゲンを体内に蓄えておく必要があります。中でも最も理想的なのがハチミツで、前に書きましたが全く消化器官に負担をかけずに短時間で血糖値を上げますから、マラソンやトライアスロンなどの前にたっぷりハチミツとっておけば、体力の消耗を防ぐ事ができますし、 運動の後にとれば急速に体力の回復をはかれます。

トロントのフィンレーという学者は体育選手を対象にしたテストの結果ハチミツこそ理想的なエネルギー源であるという折り紙をつけて、ハチミツの大きな六つのポイントを指摘しています。

1:ハチミツは胃腸の内壁を刺激しない。
2:ハチミツは容易に、急速に吸収される。
3:腎臓に負担をかけない。
4:最小の胃腸の負担で最大のエネルギーを出す。
5:運動選手たちはハチミツによって激しい体力の消耗から急速に回復するし、厳密な医 学的テストによっても、ハチミツを使う選手は疲労が少ない事が確認された。
6:ハチミツは穏やかで自然な便通効果をもつ。

 

もっと、ハチミツの成分を見てみましょう→


ページトップへ▲

ハチミツの栄養と働き

食品としてのハチミツ

ハチミツのアレコレ

参考文献

ローヤルゼリー

スポンサードリンク