活性酸素
ガンを発症させず身体や皮膚の老化を防ぐ 「活性酸素」を取り込むには
活性酸素が過剰になると悪さをする。バランスの壊れる原因を突き止め、生活習慣を見直し改善することで、エイジングケアとなる基本知識を記事にしてみました。
身体の中身のエイジングケア_老化防止
そも活性酸素とは?
身体の中で酸素と水から造られるもので、ただの酸素よりも活発で他の分子などと反応しやすい酸素です。呼吸で得た酸素を使って栄養素を細胞内で燃焼させて、エネルギーに変換させる時に「活性酸素」は発生します。呼吸で得られた酸素の約2%が「活性酸素」に変ります。
活性酸素は基本的に4種類で、活性酸素を消去したり無毒化させる酵素がありますが、中に「無毒化する酵素の無い活性酸素」があり、これが身体に様々な悪さをします。
活性酸素の働き
様々な酵素の働きを促進し、細胞内の情報のメッセンジャーの役割を果たし、また白血球でも活性酸素は作られ、体内に入った細菌を殺すのに使われます。
人が生命を維持するのに欠かせないものなのです。しかしバランスのよい量なら問題ありませんが、過剰になると様々な病気の元になります。
暴れまくる活性酸素の有害な働き
人は酸素を使うことで、効率の良いエネルギー変換を得られましたが、その反面、酸素の強力な酸化作用と戦わなくてはならなくなりました。酸化するとは具体的にどういう事かというと、老化現象全般に影響が出ます。
細胞が活性酸素にやられると、働きが悪くなり皮膚ならつやが無くなり、くすんだりシワが増えたり、しみができたりします。内臓がやられるとその内臓の機能が低下して、身体全体の元気がなくなりますから、運動機能の低下によって運動しずらくなり、結果としてメタボになったり糖尿病になる危険性が増します。
活性酸素は細胞膜に取り付いて、その働きを乱したりDNAの鎖を切ったり、配列を狂わせたりします。傷ついたDNAは大部分が酵素の働きで修復されますが、完全ではないために傷ついたものが蓄積され細胞の働きが狂わされていきます。
そして様々な老化につながり、やがてガンの発生にもつながって行きます。ガンの発生も細胞の老化現象とも言え、人によって発生する年齢も様々です。
過剰な活性酸素の原因は何でしょう?
原因は、ズバリ「脂肪の摂りすぎ」と「たばこ」と「ストレス」です。
脂肪は、エネルギー代謝時に脂質過酸化反応が起こり、これによって「過酸化脂質」や「過酸化脂質ラジカル」という物質が生成されます。これらも活性酸素の一種です。
脂肪の多い洋風の食事によって酸化が進み典型的なものでは大腸がんや乳がんが発症のリスクが高まります。
喫煙については、タバコの煙から活性酸素が生成することが実験により、わかっています。タバコの煙を溶かし込んだ液1リットルを、ヒトの肺細胞の培養液に加えると、1個の細胞あたり、DNAの鎖が数千個所切断されることがわかりました。これが肺癌の発生につながっていきます。
さらに男性の膀胱癌の85%は、喫煙によるものとする研究者もいます。
ストレスによる活性酸素は証明されていませんが、動物実験の結果から見て、人間の場合も同様と考えて間違いではないと思います。
ビタミンCやE、ポリフェノールで無毒化
「ビタミンC」は水溶性ビタミンの抗酸化物質で、活性酸素を無害な水に変えます。
特に喫煙者は、絶対にビタミンCを「薬」サプリで摂りましょう。とうてい食べ物だけで摂るには無理で不足します。一日に1000ミリグラムは必要でしょう。
それから、お肌にVCが良いというのも活性酸素を無毒化してお肌の老化を遅らせるからです。
また「ビタミンE」も油性ビタミンの抗酸化物質です。
油性ビタミンは身体の脂肪などに蓄積されますので、水溶性ビタミンほど大量に摂る必要はありませんが、一定量をサプリメントでとるのが有効でしょう。
そして最近、抗酸化の有効性が見出されつつあるのが各種ポリフェノールです。トマト、ぶどう、ブルーベリーなどいろいろポリフェノールの含まれる食品がありますが、これらも積極的に摂りましょう。
赤ワインもポリフェノールで有名になりましたが、食事・晩酌で飲む(摂る)ならワインはお勧めです。ポリフェノールは水溶性の成分なので身体に長くとどまる事はありませんから、食事のたびに色々な種類を摂取しましょう。日本茶のカテキンも有効です。
老化や発ガンは細胞単位での酸化作用との戦いですから、水溶性のV・Cと油性のV・Eをとり、それぞれのビタミンの守備範囲の違いをうまく使いましょう。
そしてポリフェノールは種類が豊富で守備範囲も様々なので、食事で、おやつで、お茶でもどんどん摂って酸化作用と戦っていきましょう。
アンチエイジングです。