ランダム変異でガンになる人

びっくり! 多くのがんの発症は
不運なランダム変異が関与してる

多くのがんの発症は不運なランダム変異が関与しているそうです。ついてるかついてないか…

ランダムな変異がひきおこすガンになるリスク

運の悪い人がガンになる!!本当かい?

1月2日アメリカの科学誌サイエンスに、

ほとんどのガンは家族歴や環境的要因ではなく、細胞分裂時に起きるランダムな変異の「不運」に見舞われることで発生する場合がほとんどである

という研究論文が発表されました。

これは、ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームが主導した今回の研究です。さまざまなヒト組織に発生する多様なガンを含めた統計モデルにもとずいた研究だそうです。

※ただし女性でもっとも患者数の多い「乳ガン」と、男性で患者が多い「前立腺ガン」は今回の統計には含まれていません。

その結果ですが、研究チームが評価の対象とした成人のガンのうち約3分の2は、腫瘍の成長を促す遺伝子で起きるランダムな変異で原因を説明できるが、残りの3分の1は環境的要因や親から受け継いだ遺伝子に起因するものでした。

執筆者の教授は研究結果が示していることは、喫煙や他の好ましくない生活要因によりガンになるリスクが増す恐れがあるとしながら、けれども多くの種類のガンは生活要因や遺伝要因の有無に関係なく、ガン促進遺伝子に変異が起きてしまうという「不運」に主に起因していると述べています。

暗雲垂れ込める雲の写真

ここで、ちょこっとランダムということばの意味をば…。(Wikipediaにておさらい)

ランダム(Random)とは、でたらめ(乱雑)である事でして、何ら法則性(規則性)がない事、人為的、作為的でない事を指すんですよね。

また、通常、サイコロの目などのように、各出現項目の出現確率が均等もしくはほぼ均等である状態を意味するとのこと。 ※ココがポイント、運しだいということです。

遺伝子じゃなくて運が良い人

要するにですね、長年の喫煙や日光を大量に浴びていても、ガンにならずに長生きしている人は、別に優れた遺伝子を持っているわけではなく、大半の人はただ運が良いだけなのですということです。

人の一生で幹細胞が分裂するは

一生の間に幹細胞が平均でどれだけ分裂するかを、調べるために関連する科学文献を調査したところ、この自己再生プロセスは体内で自然発生し、特定の臓器で次々に死んでいく細胞を補う助けになります。

けれども変異として知られるランダムな誤りが幹細胞で生じるとガンが発生する場合があることは長年の研究で明らかになっていました。

この研究ではこのプロセスによるガンがどの程度の頻度で発生するか、家族歴や環境的要因と比較対照する試みを初めて実施しました。その結果対象とした31の組織で発生する約22種のガンは、ランダムな変異に原因をさかのぼれると判明しました。

他の9種は不運で発生するよりも発生率が高いので、不運と環境、遺伝的要因の相乗効果によると思われるとしています。この9種には遺伝性のガンと知られている一部のものや喫煙による肺ガン、日光の浴びすぎによる皮膚ガンが含まれています。

ということは生活様式や生活習慣を変えることは、ある種のガンを回避するのに大きな助けになるが、その他の多種多様なガンに対しては同じく有効であるとは言いがたいと言うことです。

なお「乳ガン」と「前立腺ガン」が研究対象外となったのは、それぞれの部位の幹細胞分裂の信頼性のあるデータが無かったためということです。

これから、ということでしょう。待たれますね、この二つはかなり身近のがんですし…。

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