ビタミン新時代に
ビタミンDの新たな働き
米国ではかねてから国土の広さから、地域による疾病について統計的な調査が大学などの研究機関で、広く行われてきました。その中で細かな分析の過程で、V・Dの血液中の濃度の違いが北部と南部の地域でかなりの差が有ることが明らかになりました。
これは年間を通じての紫外線の照射量の違いによるものですが、このところのブームとも呼べるほどの事ですが、「UVカット」も大きく影響しています。
もちろん皮膚ガン予防や肌の老化防止も大切なのですが、V・Dが不足した状態で起きる様々なリスクが新たに判明してきたのです。
骨の形成だけではない
まだ完全に解明された事ではありませんが、長年の統計学的調査と分析で、米国の複数の研究機関や大学の研究者たちの報告ですから耳を傾けても損は無いはずです。不足することの危険性なのですから。
まず大腸ガンのリスクが高まるということです。
メカニズムは解明されていないということですが、研究はされているのでいずれは明らかになるでしょう。
一部の研究者からは、乳がんの発症にも関与している可能性が有るという発表もあるということです。
そして免疫力にも関係があるといわれていて、これについてはV・Dの血中濃度の高いグループと、低いグループとでインフルエンザの感染率で、比較した明確なデータが有る問いことですから、感染症対策としても重要でしょう。
さらに骨だけでなく筋肉の維持にも大きくかかわっていて、心臓の筋肉で有る心筋も影響を受けるので、心不全のリスクも高まると発表されています。
さらに、
米国では更なる研究が進んでいるので、近い将来にはここのリスクのメカニズムなどが明らかになるでしょう。
米国人と日本人では状況が違うとは思いますけれど、ビタミンDの摂り過ぎというのはあまり聞きませんから、せいぜい多く含まれる青魚を食べて、適度に紫外線に当たりましょうね。
これほどのリスクの可能性が有るならば、念のためでも何でも回避行動はとるべきでしょうね。