50代女性の危険な動脈硬化
更年期の血液と血管の状態
女性ホルモンのエストロゲンは脂質の代謝に深く関わっていますが、ホルモン量が乱高下する更年期からは、更年期障害と一言ではかたずけられない危ない現象が身体に起こりやすくなってきます。
まず血圧が上がりやすくなり、脂質代謝に異常が起こり悪玉コレステロールLDL値が跳ね上がります。また中性脂肪も増加しやすくなります。
すると内臓脂肪が増えメタボになりやすく、その結果LDLは超悪玉LDLという小さくて密度の高い粒子になりやすい。これが血管壁の細胞に入り込みより蓄積しやすく動脈硬化を進めてしまいます。
こんな女性は要注意
- ○血圧が高い
- ○血糖値が高い、すでに糖尿病だ
- ○へそまわりが80cm~90cm以上(メタボ)
- ○閉経した
- ○喫煙してる
- ○家族に狭心症・心筋梗塞・脳梗塞の人がいた
- ○受動喫煙している
心当たりのある人はまず病院で検査を受けましょう。ただし普段からの食生活が大切です。LDLを下げるポイントはコレステロールではなく、動脈硬化を進める油を控えることが大切なのです。
その油は飽和脂肪酸とトランス脂肪酸です。避けるべき油が多い食品は飽和脂肪酸が牛肉・豚肉・鶏皮・乳脂肪でトランス脂肪酸がケーキなどの洋菓子やクッキーなどに含まれるショートニング・マーガリンです。
肉の脂身やお菓子類の食べすぎが良くありません。それから運動も有効ですから、速めの速度のウオーキングで30分周回程度。
そして禁煙ですね。
それから青魚やシソ油・エゴマ油に多く含まれる油脂は動脈硬化を進みにくくします。また海藻類や緑黄色野菜に含まれる食物繊維はコレステロールを体外に排出してくれます。