気温差が引き金で高血圧
ヒートショック予備軍
暖房の効いた部屋から寒い部屋にいくと、ぶるぶるとなります、危険信号です。気温の急な変化によって血管が収縮して血圧や脈拍が上がることで身体に影響し、年間1万人が浴室でのヒートショックで亡くなっています。特に高齢者だけとは限りません。生活習慣病によって、30代40代でも危険性はあがっています。
ヒートショックを起しやすい人
- 65歳以上の高齢者である
- 高血圧・糖尿病・動脈硬化の人
- 風呂場や洗面所脱衣所やトイレが寒い家
- 肥満または肥満気味の人
- 一番風呂に入ることが多い人
- 熱めの湯が好きで首まで浸かりたい人
ご自分や家族に思い当たる方がありますか?
温度変化に順応できる対策
注意するのは「気温の変化に順応できる対策」を採ることです。 よく言われることは風呂に入る時の温度差ですが、他にも暖かい室内から寒い外に出るときの温度差があります。
- 気温の低い朝や夕方に散歩も避けた方がよいでしょう。
- 就寝前と夜中のトイレの時の室内の温度差にもしっかり着込んで防ぎます。
- 就寝中の脱水を防いで、血圧上昇を抑えるためにも、寝る前に水分を補給※します。※これは血液がドロドロにならないように。
これらすべての対策が急激な血圧上昇を防ぐ方法です。
急激な血圧上昇が脳卒中や心筋梗塞の引き金になるので、特に寒い季節は注意が必要です。
動脈硬化を防ぐことと高血圧の改善
とても重要で忘れてならないのが、「動脈硬化を防ぐこと」、これは「高血圧の改善」と共に必要です。それによって、眼底出血・脳出血・脳梗塞・大動脈瘤心筋梗塞・狭心症・腎不全・壊疽など、様々な重篤な症状を防ぐ事になります。
食生活で動脈硬化を防ぐ血管を作るには
血管を健全に保つためには、
血管に高い圧力がかかる
「高血圧を改善する」と共に
「血管の内皮細胞(血液に直接触れる)を健全に」保たねばなりません。
ところが、血糖や悪玉コレステロールが「活性酸素」によって酸化されると内皮細胞にダメージを与えます。活性酸素を除去するためには、抗酸化ビタミンのビタミンA・C・Eを十分に摂取することが大切です。
高塩分は血管を固くし血流も悪化させる
それから、2011年オーストラリアの研究が発表され、従来「高血圧の改善には減塩」と言われていましたが、高塩分の食事を摂ると、30分で動脈が固くなり、1時間後にピークを迎えその間に「血流の悪化」も、新たに認められました。たった30分1時間で悪化しているのです。
これが何を意味するかというと、 すなわち高血圧の改善だけでなく、血管(内皮細胞)の健全性のためにも、減塩は必要なのです。そして塩のナトリウムを排出する働きのあるカリウムを野菜や果物から、たっぷり摂取しましょう。そして高血圧と血管のためには男女とも1日6グラム未満を目指しましょう。
硫化アリルの働きで変わる
食生活で特筆すべきなのが、タマネギです。1年中料理に欠かせない野菜「タマネギ」の有効成分は、硫化アリルと硫化プロピル、そしてケルセチンです。
硫化アリルは血液の凝固を抑制し、血液中の脂質を減らす働きがあるので、血液がサラサラになります。さらさらと通りがよくなるので毛細血管すみずみまで血液が流れやすくなり、高い血圧を必要としなくなります。
硫化プロピルは加熱されると別の成分に変化しますが、これらの成分はコレステロールや中性脂肪を減らす働きが有りますので、硫化アリルともども血液が流れやすくなります。ケルセチンは血管をしなやかで丈夫にする働きが有ります。
タマネギは血液と血管にとても良い成分を持っていますので、ドンドン食べて血圧を下げて血液をサラサラにしましょう。 友人に「タマネギ嫌い」がいるのですが、なんてもったいない事でしょう!
サプリメントの活用
血管が固くなると血液の通りが悪くなり、血圧が高くなります。すると血管の壁が高い圧に耐えるために厚くなり、やがて収縮に必要な柔軟性を失ってしまいます。その結果、心臓は更に血液を通そうと血圧が上がると言う、最悪の悪循環に陥ります。
そうならないためにも、血液をサラサラにして血流をよくすると、血管が丈夫で柔軟な状態にしておくこと。流れやすいので高血圧にならずに結果として脳出血・脳梗塞・心筋梗塞などのリスクにならないように、有効成分やビタミンを積極的に摂取しましょう。
※上記「タマネギ嫌い」の友人にはサプリメントで摂ることを薦めています。
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