糖尿病の食事療法がうまく続かないわけ

糖尿病の人や血糖値が高めで、このままいくと糖尿病になると言われて食事療法を薦められる人がほとんどでしょう。でも、食事療法だけで血糖値が下がり、ヘモグロビンA1Cの数値も正常に戻ったという成功例をあまり聞きません。

それよりも、「病院の教育入院」とか「食事の講習会」などのイベント指向のものが、はるかに多く見聞きするのはなぜなのか考えていたのですが、最近やっと納得できる答えが見つかったような気がしました。

不可能な事を求めているのではないか?

どういうことかというと、皆さん考えてみてください。

あなたは何故糖尿病や高血糖の状態になったのでしょうか?30代後半から40代あたりで、健康診断でヤバイですよと指摘されてからわかった方が、多いはずですよね。うすうす気づいてたかも。

何故そうなったかといえば、過食、暴飲暴食、偏った食事などなど、結果としてメタボ体型になっているかもしれませんね。それはすべて食生活が原因でしょう。

本人にとっては、何十年も生活に染込んだ(悪しき)習慣の結果なのですから、ハイそうですかと簡単に変えられると考えるほうが、おかしいんです。指導する医者も栄養士もそこが全く判っていないから、ほとんどの人が食事療法に挫折するじゃないでしょうかね。

インスリン注射や様々な薬を飲んでも、結局改善せずに挙句の果てに人工透析までいってしまう人が、物凄い数にのぼります。

できもしないことは、始めから求めるべきではないと、私は思います。

なぜ食事療法は失敗するのか?

それはズバリ、「カロリー至上主義」にあると思います。

血糖値を下げたいなら、簡単。糖質(炭水化物)の摂取を減らせばいいだけで、カロリーなんて関係有りません。どんなに高カロリーの食品でも糖質が無ければ血糖値は上がらないのです。

血糖とはブドウ糖ですよね、ブドウ糖は唯一糖質が消化吸収されて体内に入るのです。何度も言いますが、肉や玉子を仮にいくら食べても、絶対に血糖値は上がらないです。

それを健康診断受けたために

いきなり、カロリーだ・栄養のバランスだ・ミネラルだ・ビタミンだ食物繊維も十分摂る食事にしろ!

などと言われても、長年慣れ親しんできた悪い食生活をガラッと変えろなんて、誰が考えたって不可能に近いですし、それを死ぬまで続けるなんて、絶望的でしょう。

インチキカロリー至上主義者に皆騙されているんですよ。

食品のカロリーなんてインチキ

皆さん広い牧場で飼育されている牛をイメージしてください。牛は肉や魚を食べていませんよね。ただし肉牛として飼育されている牛はちょっと違って穀物を与えられていますから例外です。

牧場で草だけ食べている牛はゼロカロリーの食事です。だって草ですから、「カロリーゼロ」にもかかわらず体重何百キロに成長しますよね。カロリー至上主義者はこのことを何と説明するのでしょう。

牛はゼロカロリーの草を食べて消化器官で腸内細菌などで発酵させて、必要な栄養を草から獲得できるメカニズムを備えています。この事から考えてもいかにカロリーなんてインチキかお分かりでしょう。

百歩ゆずってもカロリーというものがあるにしても、食べた食品がそのまま100%エネルギーや栄養にはならないで、余分なものは排出されるメカニズムを人間はちゃんと備えているのです。

血糖値は必ず下げられる

A1Cの数値を確実に下げるには、ただし必ず糖質を抑えた食生活を続けるという唯一つの条件を守れば必ず血糖値はゆっくりと下がります。

何度でも言いますがブドウ糖は糖質を食べた時のみ、身体に吸収されるのですから。まず始めに緩やかな糖質制限食から始めます。

食事の際、ご飯や麺類の炭水化物を目安として、1日120グラムぐらい に抑えることから始めると無理なく始められます。ただし食事以外のお菓子などの甘いものもカウントしましょう。

昼にラーメンを食べたら夜は糖質を抑えるなどして、1日トータルでの糖質の量を減らせばよいのです。カロリーは考える必要はありません。肉でも玉子でも何でも自由に食べたいものを食べていいんです。

唯一つ糖質を減らすだけです。清涼飲料も砂糖が使われていないものなら、飲んでもかまいません。

手始めに、甘くない野菜ジュース

そして今まで長いこと十分に不健全な食生活をおくった結果での血糖値降下大作戦なのですから、いきなり理想的な食事のメニューなんて無理ですから、まず血糖値を下げることだけ考えて、不足しがちなミネラ・ビタミン・食物繊維などはビタミン剤やサプリや野菜ジュースで補えば十分です。

アルコールが好きな人は蒸留酒にするか、ビール系ならば糖質ゼロのにすれば、制限する必要はありません。

付録のおまけメリット

私の知ってる女性で極めて健康で、どこも悪い所が無い人がもちろん血糖値も正常です。糖質制限で無理なく脂肪が落ちていくというのを、本で読んで早速実行した所、1ヶ月に約1キロ前後減りだして56~57キロあった体重が緩やかに減り続けて、1年後には40キロ代後半まで減量成功しました。

糖質を少なめに食事をすることも自然に身について、一切リバウンド無し!元気に生活していますよ。

糖質制限食を危険だと言う人がいます

医者も製薬会社も栄養士も糖尿病患者で儲けていますから、簡単に糖質制限食を認めるはずがありません。

ちゃんと糖質制限をやれば確実に血糖値が下がるので、医者も製薬会社も収入源を失いかねない、つまりは儲からないから絶対糖質制限療法を認めるわけが無いんですよ。冷静に考えるとすぐ分かることですね。(苦笑)

もし、血糖値が下がりその状態が6ヶ月以上順調に続けば、ヘモグロビンA1Cの数値も正常になってきますから、病院に通う必要も無くなりますよね。時々、血液検査をして確認すればそれで済んでしまいます。

血糖値高め位の初期の人なら、糖尿病のレッテルを医者から張られることもありませんし糖尿病と診断されてしまっている人も、リスクは高血糖状態なわけですから、糖尿病が引き起こす様々な病状の危険性を低くできます。

糖質制限食は危険だと指摘するポイント

彼らが槍玉に挙げる糖質制限食は極端なやり方での失敗例が多いのです。いきなり全く糖質を止めてしまったりすれば長くは続かないばかりではなく、身体に不具合が出てきてもおかしくありませんね。

何しろ不健康な食生活で、このままいくと糖尿病や心筋梗塞など起こるとヤバイと考えるから糖質制限するわけで、当然栄養に偏りがある可能性が高い人でしょうから、糖質制限食は、あくまでゆっくり・ゆる~くやれば良いのです。

すると徐々に身体と脳が慣れてきて、糖質をガバガバ摂りたくなくなってきます。私も実践してるので、経験からもそういえますし、カゼ一つひきません。

果物好き・お菓子好き

ただし甘いもの好きな方は、何しろ甘いものの魔力は麻薬並みと言われるくらいですから、ノンシュガーなど甘味料をうまく使って慣れるようにしたほうが、上手くいくようですよ。

まずは、3ヶ月ぐらいのゆるめの気持ちで続けてると、体調の変化を実感できるでしょう。

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