採血無し涙で血糖測定
コンタクトレンズで装着する
採血しない血糖自己測定器がある
自覚症状が少ない糖尿病患者さんや糖尿病予備軍にとって血糖値測定するのは、数値で認識できるからです。でも痛みを伴う採血では、どうしても規定回数測りにくい。それが、楽に無線で1日の血糖変化を計測できるとしたら…
画像:Google Official Blog
Introducing our smart contact lens project Posted: Thursday, January 16, 2014 より
目に入れるウェアラブルなグルコースセンサー
グーグルグラスという未来的なメガネが発売され、ウェアラブルデバイスが盛んに話題にあがっています。
今回取り上げたいのは、グルコースセンサーが組み込まれたスマートコンタクトレンズでGoogleで開発しているプロジェクトですが、実用化に向けて発進したそうです。
糖尿病患者のための血糖値が計れるコンタクトレンズというニッチですごい代物です。グーグルのオフィシャルブログで紹介されています。
このスマートコンタクトレンズは、ソフトレンズの2層構造で、ものすごく小さいワイヤレスチップと超小型のグルコース(血糖)センサーを挟み込んだもので、何と1秒ごとに血糖値を計測できるというものです。涙液で血糖自己測定。血液でなく涙から血糖レベルを測定できるなら、1滴とはいえ採血の痛みをともなう現在の方法よりうんと楽になります。 わずらわしい測定方法は規定回数を下げているそうです。
日本には、糖尿病が強く疑われる成人男女が約950万人に上ることが、2012年刻人健康・栄養調査結果であきらかになりました。ちなみに、世界の糖尿病人口は3億8200万人といわれています。
最近は糖尿病と診断されていなくても高血糖というだけで自分の血糖値を把握して治療に役立てようとする人が増えています。糖尿病予備軍の人ですね。
自己測定は、自覚症状の少ない糖尿病を、数値で実感できるので意識して食事の摂り方を改善することができます。生活の中で時々刻々と変化している血糖値。1秒ごとに計測できるスマートコンタクトレンズは上下動を点ではなく、1日の血糖値変化が流れで把握できて、さらに異常値を検知したらLEDが光る機能もあるそうです。
コンタクトレンズを使ったことがない人には、違和感があるかもしれませんし、どうしても装着できない人もいることはいます。でもこの涙で血糖を測る考え方は、素晴らしいと思います。開発者はOtis氏とParviz氏。
製造実用化のパートナーを探っている状況だそうですが、日本製での可能性はあるんでしょうか?頑張って欲しいです。
日本における販売はいつ?いくら?
販売時期は、欧米でまず使用が許可されてから日本での使用ということになるだろうと思うので、まだ少し先の話ではあります。が、気になるのは、費用や値段がいくらになるのか。価格現在市販されている血糖測定器は、だいたい1万円ほどですが、このスマートコンタクトレンズの価格や費用はいくらぐらいになるのでしょう?
グーグルグラスの平行輸入品で89,800円(税・送料込)※2014.01.17現在だそうです。今回のスマートコンタクトレンズは医療用となるので、国の認可が必要ですしハードルは高い。なので、かなり高額だと予想されます。
高額だろうなぁと想像しますが、量産化されれば価格も安くなります。まだ先の話になるでしょうが、日本でも早く利用できるようになるといいですね、さらにいえば保険適用になるといいですね。今後に注目したいです。